とても悲しいお知らせをしなくてはなりません。
5月1日、もくちゃんが天国に行きました。
2016年、預かって数か月たった頃のもくちゃん。
お散歩と美味しいものが大好きで、いい匂いがするとご機嫌さんの顔をしてくれました。
もくちゃんはボロボロの状態でセンターに収容されていて、心臓が悪いのに暑いひと夏を千葉センターで耐え、2015年9月にようやく引き取れた子。
(
もくちゃんの引き取りや医療措置の様子はこちらの活動日記からご覧頂けます)
色々な方の善意と熱意の元、2016年8月に本当のおうちに迎えられたもくちゃん。
あともう少し頑張れば2年だったのに。
そう思わずにはいられませんでした。
もっともっと、幸せな時間を生きて欲しかった。
里親さんの元で迎えた2016年冬
去年のお正月に我が家にお泊りにきた時には変わらず元気だったのに、今年のお正月はぐんと衰えていました。
目も見えなくなって、足腰が弱くなって立ち上がるのも難儀し、おトイレも失敗するようになっていました。
もくちゃんは、心臓がとても悪くリンパ種もあり、最近は腎臓の数値も悪くなっていました。
ひどい歯肉炎で決壊していた顔はきれいになったものの、目の下の傷は治らないままでした。
もともと耳は聞こえていなかったのが目もみえなくなり・・・
そして誰ももくちゃんの声をきいた事がありませんでした。
とうとう最後までワンともクーンともいう事がなかったもくちゃん。
もくちゃんが亡くなった日は、朝から息が苦しそうだったそうです。
ママさんが仕事にでかける時「ひとりで逝っちゃだめよ」といった約束を守って帰りを待っていてくれたそうです。
見守られて旅立てて良かった。
もくちゃんの訃報の連絡を受けたときは悲しくて悲しくて。
私が知っているもくちゃんは、その犬生のほんの短い期間でしかないけれど、一緒に過ごした時間、里親さんの元で過ごした時間、私達が知らない過去の時間も、もくちゃんが生きてきた時間全てに思いを巡らさずにいられませんでした。
苦しい時間がいっぱいあったね。
それを取り戻して安心して虹の橋を渡ったのかな。
少なくとも、もう痛いところも苦しいところもなくなって、体は楽になっているよね。
体に色々な問題を抱えたもくちゃんを家族に迎えてくださった里親さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今、もくちゃんが旅立って、どれだけ悲しい思いをしているか。
もっとできた事があったのではないかと苦しい思いを抱えていたら、どんなにつらいだろう。。。
私が介護の末、愛しいたんぽぽちゃんとトコちゃんを亡くした時に、我が家の預かりっこを看取ってくださった里親さんが、「どんなにつくしても後悔はするものですよ。」との言葉をかけてくださいました。
何年たっても愛犬を亡くした悲しみがなくなる事はありませんが、この言葉をいつも思い出しています。
してあげることができたこと、できなかったことを何度も思い出して心の中で手を合わせます。
どうか、もくちゃんが安らかに天国で過ごせますように。
里親さんの悲しみが時間と共に癒えますように。
深く深く祈り続けます。
もくちゃんに関わってくださった皆様に改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。